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第80回保健学セミナーのお知らせ

大学院保健学研究科 第80回保健学セミナーのお知らせ

藤田医科大学大学院 保健学研究科 保健学専攻では、6領域の大学院生が共に集まり、領域横断的に視野を広げ最新のトピックスを学ぶため、各分野の第一線で活躍されている学内外の先生や著名な研究者を講師に招聘した「保健学セミナー」を開催しています。
今回の第80回保健学セミナーは、臨床検査学領域の企画担当で開催いたします。
演題 エクソソームを介したアミロイドベータ除去機構に基づく食餌性セラミドによるアルツハイマー予防の試み
演者 北海道大学大学院 先端生命科学研究院 次世代物質生命科学研究センター名誉教授・招聘客員教授
五十嵐 靖之 先生
日時 2021年1月8日(金)18:00~19:30
場所 Web開催

ご講演要旨

認知症のひとつであるアルツハイマー病は、高齢化社会の中で増加しつつあり、その予防治療法の開発は現在喫緊の課題なっています。その原因因子の一つとされているのが脳組織に蓄積するアミロイドベータ(Aβ)タンパク質で、その制御をめざした創薬の試みが続けられていますが、蓄積から発症まで15年以上もかかることなどから、簡単ではなさそうです。
私達は脳の神経細胞のエクソソームにAβを除去する作用のあることを発見し、またそのエクソソーム放出をセラミド分子が亢進する機能があることを見つけ、この知見に基づいて、食餌性植物セラミドを含有したアルツハイマー予防の機能性食品の開発を試みており、その研究の概要を紹介できたらと思います。

今回、ご講演いただく五十嵐 靖之先生は、東京大学理学部・同大学院をご卒業されました。その後、群馬大学医学部助手を経て、米国ウェイン大学、フランス・グルノーブル原子力研究所留学のあと、シアトルのワシントン大学・バイオメンブラン研究所の助教授.准教授などを務められた後、1998年北海道大学薬学研究科教授として帰国し、以来主として、スフィンゴシン1−リン酸やセラミドの生理機能とそれに基づく創薬研究や機能性素材の開発などの研究を20年続けてきました。この間、先端生命研究院や次世代ポストゲノム研究センターの創立に関わり、2008年以降は特任教授として、北大の大型プロジェクトである未来創薬医療10年プロジェクトや皮膚の健康を目指す地域イノベーション、クラスター事業などを主導してきました。現在は、セラミドなど脂質機能研究産業創出部門で、招聘客員教授として研究を継続しています。また先生は日本セラミド研究会会長、AMED脂質部門副統括なども並任されています。先生は、これまでに約280報の国際雑誌発表、80回の海外招待講演など、スフィンゴ脂質、セラミド研究の分野で世界的なリーダーの一人として活躍されてきました。今回のご講演では、主として最近進めている研究を「エクソソームを介したアミロイドベータ除去機構に基づく食餌性セラミドによるアルツハイマー予防の試み」のテーマでお話される予定です。
  
大学院生はもとより、学部学生や教職員の皆様で関心のある方のご来聴をお待ちしております。
                          
                      大学院保健学研究科長 齋藤邦明
問合わせ:竹松 弘(0562-93-2595  htakema@fujita-hu.ac.jp