お知らせ

羽田空港エリアに2023年秋開設
次世代医療・研究拠点「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」

藤田学園は2023年秋、羽田空港に隣接する複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」(東京都大田区)内に、「藤田医科大学 羽田クリニック」を併設した次世代医療・研究の拠点「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」を開設することを発表しました。12月7日に同施設で記者会見が行われ、あいさつに立った星長清隆理事長は「次世代の医療に挑戦する施設。日本の玄関である羽田から、先端医療や精密健診、リハビリテーションなど、日本の高度な医療を世界に発信していきたい」と抱負を述べました。

センターは、「HANEDA INNOVATION CITY」ZONE Aに設置。地下1階から3階が藤田医科大学羽田クリニックとなり、4階には医療関連企業との産学連携による研究室や細胞培養施設を設けるほか、立位CTや手術支援ロボットhinotori等、最新の医療機器を展示します。
事業では「先端医療」「精密健診/検診」「活動長寿」の3本を柱に、再生医療やがんゲノム医療、不妊治療、最先端のリハビリテーション、最新機器を用いた精密健診など、自由診療を中心とした高度な医療を提供。中国語や英語のほか多言語に対応できる通訳を配備し、国内外の需要に応えていくとともに、健康保険診療にとどまらない幅広い治療の選択肢を示すことで、人々の健康に寄与していくことをめざします。
また研究では、臨床の場を有する利点を生かし、さまざまな基礎研究機関や医療関連企業と連携。新規治療法の開発や創薬などに取り組みます。

先端医療

〈再生医療〉
身体から幹細胞を抽出・培養して体内に戻し、組織・機能の再生を図る治療に取り組みます。
  • 整形外科:膝や靭帯に対するスムーズな動作、スポーツへの復帰をめざします
  • 眼  科:角膜や網膜の疾病による失明予防、および機能の再生
  • 産  科:子宮内膜着床能の改善、機能障害のある子宮内膜の再生
  • 形成外科:肌の潤いや若々しさを取り戻す抗加齢治療

〈がんゲノム医療〉
ご本人の遺伝子やがん細胞の遺伝子を解析し、副作用が少なくより効果が高い薬剤等を検討。同時にがんの早期診断や再発診断をめざします。

〈高度生殖医療〉
日帰り手術を含め、良質でシームレスな生殖補助医療技術に再生医療技術や抗加齢対策も取り入れます。また、顕微鏡下における遺伝子、核、受精胚(受精卵)などに物理的操作を加える作業(マイクロマニピュレーション)を自動化する不妊治療用マニピュレーターを導入予定です。

〈先端リハビリテーション〉
リハビリテーション医学の最新知見と技術により、一人ひとりに合わせた最良の治療プログラムを提供し、最大限の機能回復を図ります。

精密健診/検診

  • PET-CT、脳・乳房PET、立位CT等を用いた高度な画像診断
  • 腸内細菌叢の解析により受診者個々の疾病リスクを分析する腸内フローラ健診
  • 胃がんや大腸がんの早期発見に向け、苦痛の少ない鎮静下内視鏡と最新のA I 診断機器を併用
  • 乳房専用PET-CTを用いたストレスフリーな無痛健診

活動長寿

健康な方、病気や身体に不自由を抱えている方、全ての人にとって、幸福生活のための「活動長寿」には、運動、生活リズム、食が欠かせません。生活や健康を大きく変えるロボット・最新機器を用いた先端リハビリテーションで、しなやかな身体づくりを実現します。

研究室、ショーケース

 企業との協業による細胞培養加工施設や共同研究施設を設置するほか、次世代の検体検査機器構想などを展示。CT・MRI・AI内視鏡等の最新医療機器を使用している様子なども公開します。このほか、愛知県豊明市の藤田医科大学内にあるメディカロイド社との共同研究施設をイーサネット専用線でつなぎ、国産初の手術支援ロボットhinotoriの遠隔操作が実施できる体制を整えます。